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そういえば西場入りルールで揉めることもありますね

昭和のプロ野球選手の趣味といえば、”麻雀”がその代表格だったのは数々の書籍や証言で知られていますが、ベテラン選手や首脳陣が「勝負の駆け引きや相手の心理を読む勉強になる」といって若手に勧めたりもしていたようです。
有名なところでいうと、若手の頃、いつも江夏豊にカモられていた落合博満が、「江夏さん、なんでオレの待ちがわかるの?」とたずねると、江夏が「オチ、お前は狙った牌を辛抱強く待ったことがないやろ?野球と同じで、相手はそれが一番嫌なんや」と教えてやると、sその後、打席でじっくり待つようになった落合が三冠王を獲ったというエピソードもあります。
江夏はこのアドバイスを後悔したでしょうね。

もちろん、この麻雀は選手間だけではなく、番記者を交え、情報交換をしながら打つことも多かったようです。
オフシーズンは毎日のように雀卓を囲み、仲良くなった記者に選手がスクープをプレゼントしたり、記者の方からはトレードなどのフロントの意向を選手に教えることもあったというのですから、ストーブリーグのダイヤモンドは雀卓だったのかもしれません。

また、昭和の番記者が麻雀で人脈を作ったのは、野球だけではなく、政治や芸能でも同じだったようです。
麻雀好きの大物政治家や一流スターは枚挙に暇がなく、密着取材のためには記者も麻雀の腕を磨き、ペンダコよりも麻雀ダコの方が先についてしまう記者もいたとかいないとか。
番記者はよく”夜討ち・朝駆け”といいますが、頻繁に徹マン(徹夜麻雀)をする間柄になれば、自然に情報が入ってくるので、こっちの方がいいに決まってます。

しかし、そこまで密接になってしまえば、記者はジャーナリストではなく、取材対象者のスポークスマンになってしまいかねません。
国民が知るべき情報、知りたい情報ではなく、対象者が伝えたい情報ばかりがメディアから発信されることになってしまいます。
メディア側からすると、番記者を使えば易々と取材が出来るので、ついついこれに頼りがちになってしまうかもしれませんが、それはジャーナリズムの衰退を招くといっていいでしょう。

そんな番記者による麻雀取材も、麻雀人口の減少に伴い姿を消しつつあるのかと思いましたけどいま話題の黒川弘務東京高検検事長が”新聞記者たちとの賭け麻雀報道”を理由に、今日5月21日(2020年)、辞職願を提出したというのですから、昭和の令和もあんまり変わらないようです。
今回、批判を浴びているのは、賭博疑惑というのと、緊急事態宣下での3密を無視する麻雀というのがありますけど、黒川検事長は緊急事態宣言下の部分だけを「猛省する」といって、賭博については「一部事実と異なる」といって肯定しませんでした。
麻雀というのは少額でも金銭を賭けるのが一般的ですから、スポーツ麻雀というのはにわかには信じられませんが、”産経新聞記者の自宅”という密室が現場であり、そこには産経新聞の記者2名、朝日新聞社員(元検察番記者との報道もあり)1名、そして黒川検事長しかいなかったということですから、賭博を立証するのは難しいでしょう。領収証を出すわけではありませんからね。
(※過去のケースを見ていると、麻雀賭博が立件される際は”レート”や”常習性”がポイントとなり、開けっ広げにやっている雀荘などが摘発対象になります。仲間内での麻雀が検挙されたのは聞いたことがありません。)

そんなことよりも、私が不快なのは、検事長という立場の人間が、新聞記者とべったりな関係だということです。
これは何のためにやっていることなのでしょう?
検察が世論をコントロールする際の窓口に使っているとしか思えません。
番記者たちの方もそれを知りつつ、スクープという自分たちの利益のために公正な取材を放棄していたのでしょうから、これも大きな問題です。

マスコミはこの取材方法を猛省すべきですし、黒川検事長は辞職したのですから、自分たちにも何らかの罰を与えるべきです。
そうでなくては、黒川氏を批判する言葉も、どこまでも空虚なものになってしまいます。
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