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ナスってロマンです。

先日、相方と一緒にインドカレーのお店に行って、メニューのなかから適当に選んで注文したあと、店内を見回すと、ボードに”日替わりナスカレー”と書いてあって、2人で「失敗した!」と頭を抱えるほど我々はナスが好きなのですが、カレーにもすごく合いますよね。
それもそのはずで、ナスはインド原産といわれています。
そこからどこをどう通ったのか、奈良時代初期には日本でも栽培されるようになっていたらしいので、伝来はその前の飛鳥時代ということになるでしょうか。仏教の広がりとも関係あるかもしれません。精霊馬に使うのもそのせいだったりして。

ただ、その分布でいえば、ナスのそれは仏教とは比べものにならず、食べていない地域は地球上にないといっていいくらいです。
気候風土によって色も形も千差万別ですし、調理方法も様々ですが、安くて美味しいので、ナスはとにかく食べられまくっているんです。
世界野菜消費ナンバーワンのトマトには及びませんが、葉物やイモ類と並んで、その下のグループに位置しているといっていいでしょう。
アフリカの干し魚との炒めもの(アフリカナスはカボチャのようです)、南米のエスカベーチェ、中国の魚香茄子、トルコの焼きナスサラダ、ギリシャのムサカ、スペインやフランスの夏野菜の煮込み、イタリアのチーズ焼き、などなど各国の定番料理にも欠かせません。
欧州人がいうところの最後の新大陸(アボリジニに失礼)であるオーストラリアでも巨大なナスが収穫され、豪快に料理されています。
この広がり方って、まさにロマンです。

そうやってうっとりしながら各地の料理を眺めていて、はっと気づいたんですけど、ナスを”生”で食べるのは日本人だけのようです。
サラダ仕立てにする地域でも、いったん茹でてから使っていますし、ピクルスにするにしても漬ける液は熱くしたものですしね。
世界で最もナスを食べているといわれるトルコの料理でも見当たりませんでした。
塩もみや漬物が大好きな私からしたら信じられません。

これは日本の”生食文化”のせいだと思われます。
日本人はなんでも生で食べたがるので、ナスもそれに合わせて品種改良していったのでしょう。
外国のナスとの比較でいえば、日本のナスの多くは皮が薄いですし、水分量も多いようです。
日本ではいくつかの県が”フルーツナス”とでもいえる種類を開発していますし、生食へのこだわりは凄まじいものがあります。

その”生”のよさがわかるのはなにも日本人だけではなく、日本にやってきた外国人にも漬物の評判がいいというデータもありますし、日本のナスを海外に輸出したら面白いかもしれません。
いま、世界では宗教や環境問題、健康のためなどの理由から、肉食を避け、野菜を中心、それも出来るだけ”生”で食べようという動きがあるのもチャンスです。

奈良時代から1300年、日本人が自分好みに育ててきたナスが、再び世界に向けて飛び立って行く、なんともロマンのある話です。
イメージ的には富士山を背景に、ナスを加えた鷹が海を越えてゆく感じでしょうか。
この縁起のよさを海外のひとに説明するのは難しいでしょうね!
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