FC2ブログ

日本で民主主義を揺るがしているのはマスコミ

先日行われた東京都知事選挙は、首都のリーダーを選ぶ戦いというのみならず、与野党対決という形になったため、全国ニュースでも大きく扱われ、国民の関心を集めていましたが、これが地方の知事選挙だと、普通はほとんど報じられないものです。
例外としては、大阪府(大坂都)や沖縄県(基地)のように大きな争点があったり、タレント候補がキャッチーな主張をしていたりなど、話題性があるときのみといっていいでしょう。

その意味でいうと、昨日7月12日に投開票が行われた2020鹿児島県知事選挙は、全国のひとびとの耳目をひく、興味深い争いだったと思うんです。
この選挙は初当選から4年の三反園訓県政を採点するというものでしたが、三反園知事というのは「脱原発」を大看板に掲げ、同じ考えの野党(当時の民進と社民)や反原発市民団体の支持を受けて当選しながら、それが遅々として進まないでいると、いつの間にかその看板を取り下げ、なんと今回の選挙では原発容認の与党(自民と公明)に推薦を要請したんです。
これだけでも鹿児島県民は呆れたでしょうけど、なんと三反園知事に裏切られた野党(立憲)が推薦したのが4年前に与党から支援を受けていた伊藤祐一郎元知事(三反園知事の前に3期)だったのですから唖然としてしまいます。
4年前の”脱”と”容認”が真逆になったわけです。
このわけのわからない状況に、多くの県民は呆れるのを通り越し、冷ややかな憤りに包まれたようです。

そしてその”どちらも嫌”という空気を受け、鹿児島県の心あるひとたちが目を付けたのが、鹿児島市出身の経産官僚で、内閣府地方創生推進室次や大臣官房審議官を務めたこともある塩田康一氏でした。
九州経済産業局長の任にあった塩田氏も割とすんなりそれを受け入れ、立候補を表明していますから、”いずれは”という思いもあったのかもしれません。
掲げたマニフェストも官僚らしくバランスのいいものでしたし(角が立たない)、原発については”脱”を維持しつつも、県民の声や専門家の意見を聞きながら柔軟に対応するという姿勢でした。

そして、選挙の結果、勝ったのはもちろん塩田候補でした。
22万2千票を集め、19万5千票の三反園候補(62歳)をなんとか振り切り、13万2千票の伊藤候補(72歳)とは大差をつけての勝利でしたけど、開票速報はなかなか白熱したものだったことでしょう。投票率は前回から7%ほども下がっていましたけどね…。
塩田候補の勝因は、経歴のよさと、思想的に偏らない政策、そして54歳という年齢だったようです。
一般的に地方の府県民が求めているのはこういうひとですよね。
これで人柄さえまともなら、県民の支持を集め、長く県政を担うことになるでしょう。

この2020鹿児島県知事選挙は、ようするに、4年前、マスコミや有識者や市民団体が煽った”脱原発”に浮かされた県民が、正気を取り戻したというだけのことだと思います。
三反園知事は脱原発以外の公約もなかなか実現できず、その手腕には常に疑問の声が付きまとっていました(人柄への批判や公職選挙法違反疑惑も)。
全国ネットで活躍していた有名な解説員(テレ朝、報道ステーション)が地元に帰ってきてくれて、流行の政策を叫んでいるからといって、それに乗せられてはいけないということを鹿児島のひとたちもよく学んだことでしょう。

…という具合に私はこの選挙を総括したのですが、これが共同通信の手によると、「自公推薦が敗れる 塩田氏初当選、「安倍離れ」進む」という見出しになるのですから、ちょっと理解に苦しみます。
自公が三反園候補を推薦していたのは事実ですが、塩田氏はそれが決まったあとに立候補し、彼も自公に推薦を要請するも断られたのですから(自公の判断は選挙の仁義ですね)、これはいわゆる保守分裂選挙ですし、そもそも鹿児島県民がこれを中央政治と結びつけていたとも思えません。
立憲推薦の伊藤候補が惨敗していることも含め、安倍離れも何もないはずです。
むしろ、塩田候補は内閣府や大臣官房で働いていたのですから、”現政権とのパイプ”というのを県民が期待した可能性すらあるんじゃないでしょうか。

それにしてもここ数年の共同通信は”誤報”が多すぎます。
最近も「日本が香港安全法に関する中国批判声明に参加しなかったことで欧米が失望」と書いていましたが、日本はG7外相会議で批判声明を出していますし、政府としても遺憾の意を示していますから、完全に国際社会とは足並みを揃えています。
また、一昨日も「合流協議を進めている立憲民主と国民民主は党名以外は折り合った」と書いて、両党党首がSNSですぐさま否定するということがありました(水面下では進めているそうです)。共同通信としては、安倍政権に対抗する勢力が結集しつつあるという雰囲気を醸成したかったのでしょう。

こうやって見てきてわかるのは、これは誤報ではなく、共同通信の願望ということです。
私もたまにブログでこういうことを書いて反省しますけど、共同通信といえばいくつもの新聞やテレビに記事を提供する日本最大手の通信社なのですから、事実を捻じ曲げながらの配信は、日本国民全体にとてつもない悪影響を及ぼしてしまいます。
特に地方紙なんかは共同通信の記事ばかりなのですから、地方に住む者としては、本当に気を付けて欲しい、というか本気で考えを改めて欲しいと思います。
恐ろしいことに、謝罪も訂正もしませんしね。

マスコミお得意のフレーズでいえば、これこそ「民主主義の根幹を揺るがす」行為ですぜ。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード