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コロナ・ガイドライン違反、相撲協会はいつもあとづけ

稀勢の里や髙安の師匠だった鳴戸親方(隆の里)が2011年に急逝したとき、あまりに突然だったため、部屋の継承問題が起こり、そこで白羽の矢が立てられたのが当時部屋付き親方だった西岩親方(隆の鶴)でした。
隆の鶴は現役時代からだらしないところがあると評判の人物でしたけど、相撲部屋は親方不在だと解散せねばならないので、鳴門部屋としては苦渋の決断だったことでしょう。
本来ならば、鳴門親方(享年59歳)が65歳の定年まで務めたあと、ちょうど年齢的に引退する頃合いの若の里が部屋を継承するというのが既定路線だったはずです。

その後、株の相続で故・鳴門親方の遺族と折り合いがつかなかった隆の鶴は田子ノ浦を取得し、いまも部屋を率いているわけですが、現役時代からのちゃらんぽらんは改善されず、稽古場でも不真面目で稀勢の里らに無視されているとの報道もありましたし、ゴシップ記事が出ることもしばしばでした。
隆の鶴の現役時代は前頭8枚目止まりだったので、横綱・稀勢の里や大関・髙安を指導するのは難しいでしょうけど、せめて波風立てずに静かにしていて欲しいというのが関係者の率直な思いだったことでしょう。

そんな田子ノ浦親方ですから、一昨日7月27日(2020年)、相撲協会の新型コロナ・ガイドラインに違反する”飲食店での泥酔”報道があったこともそう驚くことではありませんでした。
場所中に繁華街に繰り出していたことが発覚して休場となった阿炎もそうですけど、やりそうなひとはやっちゃうのでしょうし、それを狙うパパラッチもいることでしょう。
大相撲と夜の街は切っても切り離せない関係ですし、他にもいるかもしれません。

さて、そこで注目されたのは田子ノ浦親方への処分です。
師匠の錣山親方の判断で休場となった阿炎は、柴田山理事(大乃国)が「今場所は自宅謹慎してもらうしかない」といっていることから、相撲協会としても休場処分を追認したといっていいと思います。
対外的に、”ガイドライン違反をした力士は出場停止”という姿勢を鮮明にしたということです。

では、同じく違反をした田子ノ浦親方はどうなるのか?常識的にいえば同等の処分を課すべきです。
ところが、28日に相撲協会が行ったのは田子ノ浦親方への”厳重注意”だけでした。
細かなことをいうと、これは協会の賞罰規定には存在しない処罰で、呼び出してちょっと注意しただけにすぎませんから、実質お咎めなしです。
阿炎との比較でいえば、正直いって目を疑う処分です。
なにしろ、阿炎が課せられた休場というのは、褒賞金を取得する機会を失うだけではなく、番付が下がるため、年収や生涯賃金に大きな影響を及ぼす、厳しい罰なんです。
一般社会ならば降格の上、減給ということになるでしょうか。

協会のガイドラインは”全協会員”を対象にしたものですから、力士だろうが親方だろうが、立場によって違反者の扱いに差をつけるのはおかしいはずです。
しかも、ガイドラインには罰則規定は存在しないんですから、そもそも違反者に罰を与える根拠はなにもないんです。

私は阿炎や田子ノ浦親方の行いを決して擁護するわけではありませんが、ルールにない罰を与えることには強く反対です。
これが許されれば、組織はあとづけで個人をどのようにでも処分することが可能になってしまいます。
これは本当に恐ろしいことです。
日本の自称リベラルたちが本当にリベラルならばいまこそ大声を出すときです。

そしてまた相撲ファンとして恐ろしいのは、場所後に他の力士の違反が発覚することです。
その力士が優勝していたり、三賞を獲得していたりしたら、相撲協会はいったいどうするのでしょう?
史上初の剥奪となるのでしょうか?
先にルールを作っておかなければ大変なことになるのです。

近年さまざまな問題で繰り返し世間を騒がす相撲協会ですが、危機管理能力の欠如がその原因でしょうね。
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