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日本のテレビドラマはどうなってしまうのでしょう?

私と相方はテレビドラマはけっこう好きな方なんですけど、視聴方法でいうと事前情報で面白そうだと思ったものを録画予約しておいて時間のあるときにそれを観て、つまらない作品は録画を止める、まずまず良かったものはそのまま録画を続ける、すごく面白いと思ったものは放送日にテレビのチャンネルを合わせるという感じになっています。
ですからHDDはいつもいっぱいになっていて、この夏休みはそれを消化する絶好の機会というわけで、張り切って視聴を開始したところ、案外あっさり終わってしまいました。
そういえば、この2022年夏クールはすでにいくつかの作品の録画を止めてしまっていました。
あまりいいたくないのですが、なかなか酷いクールです。
視聴をギブアップした作品が多いだけではなく、積極視聴している作品もゼロですしね。

これは我が家だけの感覚ではなく、今クールは8月7日からの週の全てのドラマが視聴率1桁、しかも3%台や4%台の作品がいくつもあるというとんでもない惨状となっていて、多くのひとが日本のドラマにダメ出しをしているのがわかります。
4月から始まったTVerの同時配信を言い訳にしている向きもあるようですが、数字的にいうとその影響は微々たるものですから、テレビ局側は作品への評価が低いことを真摯に受け止めるべきでしょう。

まあしかし低視聴率と低評価は今クールだけのことではなく、ここ最近ずっとそうですし、もっといえば20年くらい前から地上波テレビドラマは右肩下がりを続けてきました。
その間に海外ドラマやネットドラマという難敵が現れたことも理由なんでしょうけど、そこと張り合う気概すら見せずに作品の質がどんどん下がり続けているのですから自己責任としかいいようがありません。
これは邦画にもいえることですから、日本の実写映像作品全体の問題といっていいでしょう。

その理由については巷でも色々と分析されているわけですけど、私は単純に”失敗したひとが繰り返し同じ階級で使われ続けていること”だと思っています。
みなさんご存知のように、日本だとコケた作品に携わったプロデューサー・脚本家・演出家・俳優がなに食わぬ顔で、まるで成功者のように大きな仕事を任され続けますよね。
演者はわかりやすく目立つので「低視聴率俳優」なんてレッテルが張られているひともたくさんいますけど、そもそもそのレッテルこそがいくら失敗しても主演が回ってくるというおかしな環境の証左です。
成績が振るわなかったら小さな作品の主演や脇役に回るという正しい循環が行われていないわけです。

これはプロデューサー・脚本家・演出家も同じことです。
顔と名前が表に出にくいのをいいことに駄作を輩出し続けているひとのなんと多いことか。
また、過去にヒットを飛ばしたものの、近年は外すかカスル程度のひとが、そのネームバリューで大きな仕事にありつけるのも日本の映画・ドラマならではのことです。結果重視の海外では見たことありません。
失敗をする度に階級が下がって行くのが海外ですし、下で成功してまた這いあがれるのも海外です。

日本もかつての映画が強かった時代、60年代~80年代はそうでした。
興行成績というわかりやすい指標があったので、ダメなやつは情け容赦なく階級を落とされました。
みんな大好きな若山富三郎先生なんかがいい例です。
鳴り物入りで主演俳優として銀幕デビューしたものの、ヒットに恵まれずにいると脇役ばかりに配置され、会社を移籍したりテレビに活路を求めたりと迷走して「もうあいつは終わった」と囁かれたそうです。
ところが、ヤクザ映画の脇役で新たな持ち味を発揮すると、演技の実力も再評価され、そこから仕事がぐんぐん上向いていって、70年代には『子連れ狼』の拝一刀で日本ばかりではなく世界でも高い評価を受けることになったんです。
その若山先生の復活劇こそがまるで映画のようです。
『白い巨塔』で有名な田宮二郎さんなんかもドラマチックなキャリアを歩んでいます。

いまの日本の映画・ドラマにはそういうことがありません。
”特定のひとたち”がなにかの守られているかのようにトップリーグに所属し続け、2部リーグに落ちることがないのですから、業界が活性化するはずもないんです。
結局は芸能事務所とテレビ局・映画会社の癒着なんでしょうけど(接着役は広告会社)、国内市場のなかだけで仲間内で仕事を回すという護送船団方式を取っているかぎり、日本のドラマ・映画製作は先細りを避けられません。

とにかく競争です。
勝ったものが富と地位を得るというグローバルスタンダードに準拠すべきです。
そうしてもらわねば、私もHDDにドラマを録画予約する習慣がなくなってしまいます。
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