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ドイツ戦のあとに一言、「日本は強い」(前)

「最低でも勝ち点1は取れると心の底から思っていた」
これはドイツ戦後の鎌田大地の言葉ですが、ピッチやインタビューエリアでの立居振舞を見てもそれに嘘偽りはなかったはずですし、そんなエースの漲る自信はチーム全体にも伝播していたはずです。

試合は前半33分に不運なPKから先制を許すも、チームは微塵も動じることなく激しいプレイを保ち、そのことが後半のドイツの疲れを誘ったところで、”大会一の知将”森保一監督の策がハマりにハマりました。
ドイツ戦での勝利は決してマグレではありません。
選手・監督・スタッフみんなが確信を持って試合に臨んだ結果です。
日本代表は、森保ジャパンは本当に強いんです!

昨日11月23日のドイツ戦は、日本がカタールW杯で目標とするベスト8に辿りつくための試金石であり、今後を左右する重要な初戦でした。
初戦を落としてからGLを突破するのは強豪国でも至難の技であり、日本の過去のW杯でも初戦を落とすとそのままぐだぐだのうちに大会を終えたものです。
ですから、森保監督も選手たちもドイツ戦が「最も重要な試合」という位置づけをしていました。

そんな試合の日本のスタメンは、GK権田修一、4バックは右から酒井宏樹・吉田麻也(CAP)・板倉滉・長友佑都、ダブルボランチに遠藤航と田中碧、攻撃的中盤は伊東純也・鎌田大地・久保建英、ワントップに前田大然。
フォーメーションは予想通りの4-2-3-1でしたが、守田英正と冨安健洋が間に合わなかったのが残念でした。
しかし”いまいるメンバーがベスト”なのですから、四の五のいう必要はありません。
(対するドイツも4-2-3-1で顔ぶれもだいたい予想通り。)

試合はハイプレスを仕掛けたい日本とそれをさせないドイツという立ち上がり。
ドイツはかなり日本を研究していて、ビルドアップに人数を割いて日本のプレスを機能不全にさせると、攻めは焦らず隙を見て縦パスを入れるという感じでした。
日本は前線守備に人数をよりかけるという選択肢もあったでしょうけど、リスクを恐れてそこまでできなかったという印象です。
それでも前半8分に鎌田がギュンドアンからボールを奪って、すぐさま伊東に繋ぐカウンター。
伊東の絶妙クロスに前田が焦ってオフサイドになってしまいましたけど、ドイツを焦らせましたし、日本のやりたいことが形になったプレイでした。

ただ、これでドイツがより警戒するようになって、そのあとからはほとんどカウンターが取れなくなります。
22分の久保起点のところくらいだったでしょうか。
そしてドイツにボールを持たれっぱなしの苦しい時間帯が続き、31分、日本の右サイドの深い位置にスペースができているのを使われ、ドフリーでラウムにパスが通り、それを権田が押したとして、そのままPK判定になってしまったわけです。
それを決められてドイツ先制。

この右サイドの問題は、ドイツの中央からの攻めが激しく、右SBの酒井がなかに絞らざるを得なくなったせいでしょう。
右WG伊東も守備に追われて位置が下がるので攻撃面でも最悪でした。
前半終了間際にもこの右サイドを狙われ、オフサイドで助かりましたけど、早く修正しないと大惨事になりかねない…。

前半の日本はハイプレスが機能せず、ビルドアップもできなかったので本当に苦しい45分+4分でした。
実力差といってしまえばそれまでですが、やはり守田の欠場が響いた印象です。
とはいえ、完全に崩されたシーンはPKのところくらいだったので、守備陣の集中力は素晴らしかったですし、GK権田もシュートへの反応は冴えていました。どのシュートシーンでも彼の身体は必ずその方向へ跳んでいましたからね。
PKのところは判断が難しすぎただけでミスと断じるには厳しいものあります。

1点ビハインドとはいえ、前半が終わって控えに下がる選手たちは誰ひとりとして俯かず、戦意に満ち溢れていました。
”ハイプレスからのカウンター”という自分たちのサッカーが後半のどこかで決まると全員が信じていたのでしょう。
信じていなければ前線メンバーがあんなに走れません。
前田も久保も伊東もプレスがハマらなくてもよく走っていました。それだけで相手を十分苦しめていました。

そして後半冒頭、森保監督が動きます。
久保を下げて冨安を入れ、3-4-3へのフォーメーション変更を決断したのです。
3バックはこれまでほとんどやっていませんでしたから、これは奇策といえるかもしれません(練習ではやっていたみたいです)。
ドイツからすると、ビハインドの相手が守備を固めてきたようにも見えるので、ちょっと混乱したようです。

しかし森保一の3バックは守備的ではなくむしろ攻撃的なものです。
ようするに、3バックで右サイドの守備をケアすることで伊東をより前目の位置でプレイさせるのが一番の狙いなのです。
”戦術伊東”を貫くのが選手を信じる森保スタイルなのです。

森保監督が攻めにスイッチを入れたことで選手たちも吹っ切れたのか、後半の日本は積極性が出てきます。
後半12分、森保監督は長友→三笘薫、前田→浅野琢磨という交代カードを切り、攻撃的姿勢をさらに強めますが、これは過去になかった先手先手の判断です。この時間帯でのジョーカー三笘の投入は意外でした。
ちなみに、この試合の森保監督は代名詞である”メモ”を手にしていませんでした。
メモに書いたことはすべて森保監督のなかで消化され、過去として整理されているのでしょう。

この森保監督の積極策のなか、ドイツは後半6分のムシアラの危険なドリブルや15分のギュンドアンのポスト直撃シュート(枠内だったら権田が触れていたはず)などの危ない場面があったものの、日本の最終ラインが粘り強く守ることでゴールを割らせずにいると、伊東と三笘から浅野に繋がる場面が出始め、前半とは確実になにかが違ってきます。
これにはドイツの疲労も影響していたでしょう。後半に入ってからのドイツは動きが見るからに重たくなっていました。
前半の攻め疲れもあったでしょうし、日本のプレスも効いてきたはずです。

それでもドイツは22分の2枚替えで息を吹き返し、25分に危険な崩しをしてきますが、ここは権田のスーパーセーブ!
そのすぐあとのドイツの右サイドからのクロスにニャブリのヘッドのところも権田が立ち塞がりましたし、この日は本当に冴えていた!
権田大権現!
(長くなりすぎたので後編に続きます。)
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