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2024新設のスタジアムに幸あれ

昨日2月23日からいよいよ2024年のJリーグが始まるということで、その開幕戦たるサンフレッチェ広島×浦和レッズがNHKで中継され、多くのみなさんが視聴したと思いますけど、両チームともに代表クラスを複数抱える強豪とだけに試合はレベルの高いものでしたし、なによりもつい先ほどこけら落としをしたばかりの〈エディオンピースウイング広島〉が本当に素晴らしい球技専用スタジアムであり、そこに集った3万のサポーターたちの満足感と高揚感がテレビ画面から溢れていたのが印象的でした。
このピースウイングは1階観客席からピッチまでの距離がとても近く、2階席は傾斜角もほどよく急になっていて、どこからも観やすそうですし、声援もいい感じで響きそうです。
広島市(旧広島市)のスタジアム構想は70年以上前からあったものの、遅々として進まず、ようやくの完成になったわけですから、スポーツを愛する広島市民たちの喜びもひとしおだったことでしょう。
記念すべき開幕戦も2-0で勝利して最高の気分だと思います。
本当におめでとうございます。
私もいつか訪れてみたいものです。
我が長野パルセイロがJ1に昇格するのはいつになるかわかりませんが…。

また今年はこのピースウイングの他にもツエーゲン金沢の〈金沢ゴーゴーカレースタジアム〉がこの2月18日にオープニングマッチを行っていますし、秋にはV・ファーレン長崎の〈ピース スタジアム コネクテッド バイ ソフトバンク〉(通称ピースタ)が完成し、10月からはそこをホームに試合をすることになっています。
1年に3つの新スタジアムがオープンするというのは過去になかったはずなので、Jリーグ全体が活性化されそうですし、3つとも”市の中心部に近い立地の球技専用”という共通の特徴もあるので、それが今後のJリーグのスタンダードになって行く予感がします。
気軽に立ち寄れるというのは間違いなくファンの間口を広げますし、小中高生が親などを伴わず自分たちだけで公共交通機関もしくは自転車でも足を運べる迫力満点のスタジアムというのは本当に大きいと思います。
長野市のUスタはスタジアム自体は負けていないのに立地が…。

それにしてもここ10年ほどで球技専用(サッカー専用orラグビーも兼用)のスタジアムは本当に多くなりましたよね。
Jリクラブのホームも半数ほどが専用スタジアムになっているというのは90年代からすると夢のようです。
それに慣れてくると陸上競技場と兼用のスタジアムは気抜けしてしまいますし、自分のクラブが専用スタジアムじゃないサポーターは他のクラブを心底羨ましく思っているはずです。
観客席とピッチの間にトラックが挟まっていると、選手たちの声や息遣いが聞こえないのはもちろん、ボールを蹴る音や選手同士のぶつかり合いも遠くに感じられ、”生々しさ”というスタジアムならではの魅力はどうしても減退してしまいます。

さらにいうと、陸上兼用のスタジアムはだいたいが市の外れにありますよね。
その建設理由の多くが”国民体育大会のため”、つまりは数十年に一度のイベントにおける県のメンツを立てるための一過性のものだけに、それ以降も頻繁に市民・県民が利用するという考えが皆無となり、立地の優先順位が下がってしまうせいです。
国体をやるからには立派で巨大な競技場が要る、それには広い土地が必要だが市の中心部で探すのは難しいし金がかかる、どうせそのとき限りの競技場だしそれなら市の外れでいいだろう、国の国土計画にも「均衡ある発展」(国土利用計画法)というのがあるのだからなにもないところに新たに競技場を建設するのはそれに則っている、というわけです。
こうやって税金を無駄にしてきたのが日本のスポーツ行政です。
日本のスポーツのレベルアップにも、国民がスポーツをエンターテイメントとして楽しむためにも、まったく寄与していません。

その税金でいうとサッカー専用スタジアムの建設の必要性を疑問視する声があるのも確かです。
J2J3だと数千人が集まる試合が月に2~3回というのはあまりにも稼働率が低いというわけです。
それも真実のひとつでしょう。
しかし世界標準からいうと、スタジアムには商業的な価値だけではなく、市民の心の拠り所、地域のランドマーク、教育と連帯の場という意味があるといわれています。
これは確かにその通りでしょう。スタジアムはそこに存在するだけで価値があり、また利用したときには多くのひとが集まって交流を深め、そこで大人から子供になにかを伝えることもできるというわけです。
また昨今、天災の多い日本ではスタジアムには物資の備蓄と集積の場という機能が期待されていますし、そのためにもやはり市の外れよりはできるだけ中心部にある方がいいということになります。

とはいえ、私はやはりスタジアムは経済的利益を生むことを忘れてはならないと思っています。
WEリーグやなでしこリーグやラグビーでも会場にして稼働率を上げたり、商業施設やアミューズメント施設を併設して試合のない日でもひとを集めたり、国内外に向けた観光資源にしたり、とにかく使い倒さなければなりません。
「無駄だ無駄だ」とケチをつけている暇があったらアイデアを捻り出すべきなのです。
そのためには利用しやすい市の中心部に建てる、市の外れであれば交通インフラを整備するというのはお金がかかっても大切な投資です。
そうすれば20年後30年後にはレガシーとしての価値も出てきます。

私の住む長野市でも98年冬季五輪の会場だったMウェーブとビッグハットなどは競技だけではなく種々の催しでも頻繁に利用されていますし、ホワイトリングは棚ボタながらBリーグの信州ブレイブウォリアーズのホームになったことで市民は密かに喜んでいますし(千曲市のみなさんごめんなさい)、箱モノはしっかり使って行けば価値が出てくるんです。無駄にはならないんです。

とにかく箱モノで遊ぶこと、楽しむことです。
大人たちのそういう態度を次世代も見ているのです。
2024オープンの3つの新スタジアムが地域の宝物になることを私も願っています。
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