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『セクシー田中さん』事件、不誠実すぎる日本テレビ

「原作に忠実に」という約束を日本テレビに反故にされた『セクシー田中さん』の芦原妃名子先生が悲しいことになってしまったのが昨2023年の12月29日。
その後、『セクシー田中さん』が連載されていた小学館とドラマ化した日テレは記者会見も開かず、簡単な追悼コメントを出すだけという冷淡な態度を示していたものの、2月8日になってようやくいたたまれなくなったように”小学館第一コミック局編集者一同”がドラマ化の経緯と状況を発信。
そこには「弊社からドラマ制作サイドに意向をお伝えし、原作者である先生にご納得いただけるまで脚本を修正していただき、ご意向が反映された内容で放送されたものがドラマ版『セクシー田中さん』です」と書かれていたため、日テレ側が「原作に忠実に」という芦原先生の要求を了解していたと世間は認識しました。
ちなみに芦原先生はそれを単行本にもはっきりと記していたので、それをベースにドラマを制作していたひとたちが知らなかったはずもありません。

ではなぜ日テレ側は原作改変した脚本を毎回芦原先生に送り付けて手直しさせていたのか?
考えられる理由は2つです。
脚本家の相沢友子氏が”原作に忠実に”を守らずに暴走していた。
もしくはチーフプロデューサーの三上絵里子氏に芦原先生との約束を守る気が毛頭なく、脚本の相沢氏に改変を指示、または示唆していた可能性です。
いったいそのどちらだろう?と多くのひとが考えを巡らせていた矢先の2月8日、小学館第一コミック局編集者たちのコメントを受けるような形で脚本家の相沢氏が「芦原先生がブログに書かれていた経緯は、私にとっては初めて聞くことばかり」とSNSで説明したのはちょっとした驚きでした。
相沢氏は自室の本棚に『セクシー田中さん』の単行本が並んでいた写真がSNSで確認できるので「原作に忠実に」という芦原先生の要求を知らなかったはずはないと思いますけど、それでも知らなかったといって責任をすべて日テレ、もっといえばチーフPの三上氏に押し付けたといっていいでしょう。

これですべての注目を集めることになったチーフPの三上氏ですが、相沢氏の言が正しいとすれば、三上氏は芦原先生の要望を脚本家に伝えていなかったことになり、これは大問題ですし、芦原先生に対しても相沢氏に対しても、三上氏は大きな責任を負うことになります。
ですから、とりあえず、本人、もしくは日テレからのなんらかのコメントが必要な状況でした。

ところが、待てど暮らせどなしのつぶてなのですから、日テレと三上氏の無責任ぶりはなかなかのものでした。
しかも、その間、4月から小学館の漫画を原作にしたドラマをまた日テレが放送予定で、そのチーフPが三上氏だという報道があり、芦原先生の悲劇をあまりにも軽視しているとネットで大きな批判が巻き起こったものです。
常識的に考えれば1月の段階で制作を止めるべきですし、三上氏の責任の有無を明確にしないうちに氏を現場に立たせる日テレも、なにごともなかったように通常業務をこなす三上氏もはっきりいって異常です。
人非人の所業といっていいでしょう。

そうした批判の高まりから、4月期の当該ドラマの制作中止が正式に発表されたのが2月23日。
すでに作業もかなり進んでいたでしょうし、代わりのドラマを作ろうにも時間はほとんど残されておらず、日テレにはかなりの痛手になったはずです。
とはいえ、これもテレビ局らしい傲慢さで原作者を蔑ろにし、世間の反応を軽く見ていたツケが回ってきた格好です。
もちろん、いまのままでは日テレの原作付きのドラマを楽しく視聴できるひとはいませんし、今後も原作付きドラマの制作には厳しい視線が注がれるのは間違いありません。

そこでようやく日テレはことの重大さに気がついたのか、26日の定例記者会見で「外部有識者から成る社内特別調査チームを設置して23日から調査をスタートさせた」とコメント。
日テレの石澤顕社長によると「このチームにより速やかに調査を進めて真摯に客観的に検証し、その上で全ての原作者、脚本家、制作者の方々がより一層安心して臨める態勢を構築できるように努めて参りたい」とのことです。
いきなり”やってる感”を出してきましたね。

ただ、この対応ははっきりいって頓珍漢です。
ドラマ『セクシー田中さん』のいざこざについては、チーフPの三上氏に聞き取りをすればいいだけのことなのです。
三上氏が芦原先生との約束を反故にしたのか、もしくは脚本家の暴走を制御できなかったかのどちらかであり、いずれにせよ三上氏にはなんらかの責任があるはずですから、それを明らかにし、処分するのが最優先です。
そして原作者軽視が”今回だけのことならば”これで話は終わり。
社内特別調査チームとやらいう仰々しいものは必要ありません。

それが必要になるとすれば、過去に今回と似たようなことがあったかどうか調査するときです。
その結果としてそういう体質が見つかったとき、日テレはそれを大いに反省し、改善する姿勢を会社として打ち出す。
それが正しい筋道というものです。
事情や責任をうやむやにするためにそれを改変してはいけません。

日テレは芦原先生を含むすべての原作者たちに誠実になって欲しいものです。
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