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強化試合、日本×イングランド

今年に入ってコンセプトの感じられないゲームを繰り返してきた岡田ジャパン、この日(日本時間5月30日)は阿部(スターは敬称ナシ)をアンカーに置いた新フォーメーションで強豪イングランドに立ち向かいました。

      岡崎
大久保        本田
  遠藤     長谷部
      阿部
長友 闘莉王 中沢 今野
      川島

試合の方は前半7分に日本がトリッキーなCKから闘莉王のゴールによって先制点を挙げるも、イングランドは慌てず、バランスを崩すことなくプレイ。
試合開始早々でしたし、普通にやっていれば追いついて、逆転できるという確信があったのでしょう。まあ、本番前に怪我をしたくない、といった心理もあるでしょうしね。
日本は守備重視の戦術だったこともあってか、リードしてからはやや引き気味に。
中盤でパスを回すことも、サイドを選手が連動して崩すシーンもほとんどありません。
ようは守ってカウンター。
DFの裏を狙ったパスに岡崎が反応してチャンスになる場面もありました。
後半に入るとイングランドは交代枠も積極的に使い、かなりシビアに勝ちを意識した戦い方で、日本は完全に受身。
サイドをえぐられた結果の両センターバックのオウンゴールもいたしかたないかと思われます。

そうして1-2での敗戦となったものの、バイタルエリアから最終ラインの守備はアンカーに阿部を置いたことによって安定しましたし、サイドも大久保と本田の守備意識が高かったせいかもろさは感じませんでした。
それに、GKの川島が良かったですね。ミスっぽい場面は飛び出して空ぶったところだけで、あとはゾーンに入ったような集中力でした。特にランパードのPKをセーブした場面は痺れましたね!(本田のあのハンドは本番だとイエローもらうかもしれませんし、不用意でした。)

本番を想定すれば、惜しくも”勝ち点”を失ったという結果ですが、わずかな光明は見えてきました。
イングランドという強豪国相手にある程度守れたんです。カメルーンやデンマークから引き分け以上の結果を残すことだってあながちナイとは言い切れません。
報道によると、韓国戦後に選手だけのミーティングを持ったといいますから、それがよかったのかも。久しぶりに気持ちが入った試合でした。

ただ、試合後の岡田監督いわく、この試合は、「4-1-2-3でサイド(大久保、本田)が下がり気味になっただけ」で守備だったわけではないとのことでしたけど、客観的に見ればやはり4-1-4-1(1-4-1-4)でしょうね。
ひょっとすると監督と選手の意識が乖離し始めているのかも…。

前線からの厳しいプレスによるショートカウンター、サイドバックと前線が連動したサイドの崩し、この2つが岡田ジャパンの基本攻撃だったはずですが、イングランド戦では相手陣内でのプレスはほぼなく、自陣で守る、という形でしたし、サイドバックどころかサイドの攻撃的ポジションの選手も下がり気味で、連動したサイド攻撃もなかったはずです。
この日の日本は、相手の攻めを防いで、最終ラインからの、もしくはボランチを経由してのいわゆるカウンターが主体でした。
それに、中盤もこれまでになくシンプルに見えました。
これはいままでの岡田ジャパンとは丸っきり違うチームです。

しかし、たぶん、この試合を観ていた多くの日本サポーターとファンは、「これでいいじゃん」、もしくは「これだろ!」と思ったのではないでしょうか。

この試合の出来が良かっただけに悔やまれるのが、1-4-1-4を実践でこれまでほとんど試しておらず、選出されている選手が必ずしも、この戦術に合致していないこと。
特に攻撃的な右サイド、「石川あたりがいれば」、という意見は多いんじゃないでしょうか。そういえば香川はサポートメンバーとして帯同しているんですよね…。
それに、個人的には、攻守の切り替えでも、遠藤がもう少し前への判断をして欲しいのと、判断スピードを上げて欲しいのがあります。ボランチで憲剛を試してもよかったのではないでしょうか。

…と話はつきませんが、次のコートジボワール戦でもまた明るい未来が見えるといいですね!
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