2011インターハイフィギュア女子FS

今日(20日)はお昼時間にビッグハットへ。女子FS最終グループ(第4G)が始まるちょっと前に到着。
平日の木曜ということもあって、当然、観客はまばら。2、300人といったところでしょうか。その内、8割くらいがたぶん関係者。上の方の席には昨日競技を終えた男子選手や、残念ながらFSに進めなかった女子選手が仲間を応援していました。

最終グループは中部地区の実力者・後藤亜由美選手、若手のホープ・今井遥選手、全日本で好印象だった押川ロアンナ紗璃選手、復活してきた西野友毬選手、本田武史くんがコーチをする上野沙耶選手、昨日の田中刑事くんに続けるか、同じ岡山勢の河野有香選手、という楽しみな6人。

6分間練習で調子が良さそうだったのは後藤さん。いいジャンプを決めて、会場から自然と拍手が。
対照的にあまりいい感じではなかったのが今井さん。3Lzを繰り返し調整。
練習とは関係ありませんが、他選手と比べて西野さんが頭ひとつ大柄で、ちょっと驚き。ほんと背が伸びましたねえ。

そしていよいよ競技開始。1番手の後藤さん(愛知みずほ大学瑞穂)が冒頭の3S+3Tを着氷し、会場を沸かせます。その後の滑りもまずまずまとめ、FSは84.71、合計131.87。
歓声も大きかったですし、ひとりだけバナーが出ていましたし、人気者です。

2番滑走の今井さんはSPで2位と5点以上差をつけていましたから、実力を考えれば優勝は堅そう。ただ、それ以上に気になるのが失意の全日本(12位)からどれだけ建て直しているのかという点。
注目の冒頭は3S+3T、これがばっちり成功!
続く3Lzはエッジはあれでしたけど着氷。ジャンプは良くなってきたかも。
スピンは相変わらず魅せますしいい感じ。
と思われた3Loで転倒。次の3Sがパンク。全日本の記憶が蘇りそうになりましたけど、続く3Lo+2T、2Aは着氷して踏ん張りを見せました。
FSは92.04、合計150.82。
冬季東アジア選手権に向けて調整は万全とはいえないまでも確実に復調してきているようです。
それにしてもSPでも3S+3Tを成功させていたようですし、セカンドトリプルが安定してきたのは強みですね。しかも今季はループとサルコウと2Aからの3種類成功させているというのですから大したものです。
私はこの今井さんと、このところメディアやスケ連に強烈にプッシュされている村上佳菜子さんは実力も伯仲していて、いいライバル関係になれると思っています。ジャンプとスピンの技術、滑り全体の美しさでは今井さん、
安定感とスタミナは村上さん、という具合に個性も違って面白いですし。冬季東アジア選手権はせっかくその2人が揃って出場するのですから、メディアはその直接対決を大いに煽って欲しいものです。

3番滑走の押川さんはジャンプがいまひとつで、どれも回転が足りていない感じ。
そして後半冒頭のジャンプで転倒。それでどうやら右足を負傷したものの、根性で滑り続けていましたけど、ステップシークエンスで止まりそうになるなど、ちょっと痛々しい感じでした。早い回復を祈っています。
FSは65.49、合計111.15。

堂々たる風情で登場した4番滑走は西野さん。
ジャンプの着氷がつまり気味で乱れが多かった以外はとても優雅で繊細。滑りにも伸びがありました。
FSは80.23、合計129.35。
ジャンプで得点を稼げないとしんどいですね…。
体型がかなり変化してしまったのでジャンプの感覚が違ってしまっているのかもしれませんが、復調に期待。世界ジュニアでもがんばって!

上野さんはジャンプでひとつ転倒があったのは残念でしたが、まずまずまとめてFSは81.87、合計135.05。
最終滑走の緊張感のなかで滑った河野さんはトリプルジャンプが2つダブルになったものの、流れのある演技でFSは87.80、合計132.48。
結果、今井さんの優勝!

競技が終わり、表彰式かと思いきや、インターハイでもエキシビジョンがあるんです。さすがフィギュアスケート。
そしてこのエキシビジョンに特別ゲストとして招かれていたのが、明治神宮外苑クラブのシンクロナイズドスケーティングのみなさん。
私はシンクロフィギュアは初見だったのでこれは得した気分。
16人の選手が魚か鳥の群れのように美しい隊列を描きながら滑る情景はまさに壮観。
いや、これはかなり面白かったです。競技会も観てみたくなりました。
神宮チームのみなさんは今度、世界選手権を控えているそうです。ぜひ、がんばって欲しいですね。

そして男女3位までの選手によるエキシビジョン。みなさん競技の緊張感から解放されて動きも表情も柔らか。リンクサイドでは仲間たちが声をかけ、和気藹々。
そんなエキシビジョンのウォームアップで今井さんが3Lo+2Loの練習。転んじゃってましたけど、あくなき向上心に感服。エキシビジョンもハイティーンの溌剌さが眩しい、楽しいナンバーでした。
楽しいといえば男子の日野龍樹くんの『太陽にほえろ』。ボスに扮して暴れまくり。最後はブラインドの隙間から夕陽を眺める例のポーズで決めていましたけど、日野くんはどうやって『太陽にほえろ』を学んだんでしょうか。ひょっとして裕次郎ではなく、裕太郎からだったりして…。

初観戦のインターハイフィギュアは妙な緊張感と身内の大会といった緩さが同居したどこかアンバランスな催しでした。ショー的な要素も少なく、楽しむとか応援するというのではなく、じっくり観る、というスタンスはかなり新鮮。とても興味深かったです。次にまた長野市で開催されるのを心待ちにしています。
選手のみなさんお疲れ様でしたー!
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