小山慶一郎メンバーの降板だけでいいのか

6月6日(2018年)の『文春オンライン』で池上彰さんが、「少なくともニュースを伝えたり、解説したり、コメントしたりする役割を芸能人が務めることには違和感を禁じ得ません。人気タレントが画面に出ていれば視聴率が稼げるだろうという、さもしい発想が透けて見えます。」とコメントしたことがちょっとした話題になりましたけど、この記事自体が〈山口メンバー事件〉での国分太一さんの謝罪についての話に端を発しているだけに、”ジャニーズ批判”と受け取ったひとは多いのではないでしょうか。

具体的な番組名やタレント名は挙げませんが、ジャニーズ事務所のタレントが出演する報道番組(報道寄りの情報番組)は本当にたくさんあります。
おそらくこれの始まりは、『嵐』の櫻井翔さんがサブキャスター(曜日限定)として2006年から出演している日本テレビの『NEWS ZERO』だと思いますけど、これがそんなに評判がいいとか、視聴率に貢献しているとか、私は聞いたことがありませんし、調べた限りでもプラス評価はありませんでした。
むしろ「他の分野でがんばった方がいい」「ジャニーズ事務所がやることではない」という声が多いようですね…。

にもかかわらず、ジャニーズ事務所は櫻井さん以降も報道番組にタレントを送り込んでいるばかりか、そのうち何人かは”メインキャスター”として据えているのですから、なかなか強引です。
もちろん、評判や視聴率が高い番組はひとつもありません。
テレビ局側もなぜこれを受け入れているのか本当に理解に苦しみます。
視聴者層を広げようということだとしても、成功しているようには見えませんが…。

そんななか、日本テレビの『news every.』でメインキャスターを務める〈NEWS〉小山慶一郎さんが、「未成年の少女に飲酒を強要した」と『週刊文春』などの週刊誌にすっぱ抜かれ、昨日6月7日に降板する騒動がありました。タレント活動自体も自粛のようです。
池上発言はまるでこれを知っていたかのようですね。
同じ『文春』ですし、おそるべし文春砲…。
(同じ〈NEWS〉の加藤シゲアキさんも飲み会に同席していて、事務所から厳重注意処分。)

小山さんは『news every.』の生放送で謝罪し、「飲み会に来ていた女性が19歳だとは知らなかった」と弁明していましたけど、流出している音源ではかなり激しく飲酒を煽っているので、たとえ女性が未成年でなくても、昨今問題になっている〈アルコールハラスメント〉という意味で批難されても仕方のない行為です。
しかも小山さんは報道番組のメインキャスターを務める34歳なのですから、より高い倫理観が求められるはずです。

池上さんは『文春オンライン』で「ニュースはニュースのプロが伝えるべきだ」とも語っていますが、これはジャーナリストとして勉強し、キャリアを積んできた人間がやるべきということなのでしょうし、世間から後ろ指を差されない言動もまたジャーナリストに必要な条件なのだと思います。
小山さんのケースでも、彼がただのタレントならば、お酒の場で盛り上がって羽目を外してしまったということでさほど批判されなかったはずです。
”遊びは芸の肥やし”などといってフォローする声もあったかもしれません。
しかし、小山さんはキャスターです。その自覚が足りなかったということでしょう。

そしてその自覚が足りなかったといえば、日本テレビもまたしかりです。
キャスターのプロでもないひとを雇うなら、せめて倫理観やコンプライアンスは指導しておくべきでした。
『news every.』としての反省がないのもおかしな感じです。
同じ日本テレビでは山口達也メンバーも『ZIP!』でコメンテーターをしていましたよね。
日本テレビが一連の問題についてどう考えているのかぜひ話を聞いてみたいものです。
”さもしい発想”でタレントを起用し、なにかあればタレントを首にして終わり、というのでは報道局としての良識や倫理観が疑われますぜ。

また、日テレの藤井貴彦アナウンサーがすべきは”生放送で出の公開説教”ではなく、”事前の指導”だったのではないでしょうか?
そもそも小山さんは品行方正な人物ではなく、素行不良が報じられることがあったわけですから、藤井アナだってそれを知らなかったはずはありません。
公開説教などという白々しい演出は止めるべきでした。

それにしても〈NEWS〉はどうなっちゃうんでしょう…。
グループとしての活動は自粛になるかもしれませんよね。
そうなったら、個人的にはソロとしての増田貴久くんの歌とダンスに期待しています。
池上彰流にいうならば、それがプロとしての仕事ですしね。
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浅田真央サンクスツアーin軽井沢(後)

(続きです。)
中編で無良くんを”脇役”と書きましたが、このサンクスツアーの男性陣はみんなそんな感じで、『素敵なあなた』では蠱惑的な浅田真央に振り回される哀れな求愛者たちを演じ、『ポル・ウナ・カベサ』では女ボスと化した舞さんをリフトするなど、黒子に徹していた部分が多かったですね。
ただ、4人の男性陣はその仕事を完璧にこなし、ショーの完成度を高めるのに大いに貢献していたのは間違いありません。
ブーケのなかのカスミソウだったかもしれませんが、このショーに対する意気込みはその花言葉通りの”純粋さ”でしたね。

ショーもいよいよ終盤に入るなか、女性陣による『ジュピター』はとても大切な時間でした。
このエキシビションは3・11に対する浅田真央の祈りの舞。
当時は彼女自身の家族に辛いことがありましたから、その祈りがまた痛切で、ファンにとっても胸を打つプログラムです。
それを女性陣が厳かに舞う。
会場は少ししんみりした雰囲気になりました。

ただ、礼拝というのはしめやかなばかりではない!とばかりに始まったのが『リチュアルダンス』。
黒の衣装を身にまとった浅田真央と男性陣がおどろおどろしく登場すると、怪しくもクールな群舞に会場は騒然。
途中で赤の衣装の女性陣が乱入すると、男女対抗紅黒合戦の様相を呈し、やがてはそれが入り混じるようになってひとつの炎になったかのようになると場内は暗転。
そしてぱっと証明が戻ると、男性陣はおらず、女性陣の中央には黒から赤の衣装に変わった浅田真央の姿が!
そこからは華やかで情熱的な赤のダンス!
これには会場も大盛り上がり!
競技プログラムだった『リチュアルダンス』ですが、ほんとショー向きですねえ。

そしてこの曲がかかったとき、会場はショーの終わりを確信しました。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。浅田真央が伝説となったあの曲です。
このプログラムといえば、宇宙を思わせるような濃紺とブルーの衣装が印象的でしたけど、まず登場したのはそれを模した衣装を着た男性陣。
彼らが浅田さんの演技をアレンジしながら小彗星のようにリンクを回り、期待感がどんどん膨らんで行きます。
なかでもエルネスト・マルティネスくんなどは浅田さんの動きの癖までよく似せていました。かなりのファンですね。
そして曲が終盤のステップに近づいてくると、大彗星たる浅田真央の入場!
ぐんぐん加速し、まずは3Lo!…といきたいところでしたけど、これがパンク!
頭を抱える浅田真央、会場からは優しい笑い声と応援の声!
そこから気を取り直してのステップの激しさに観客はあの集大成のソチ五輪の興奮を思い出し、もちろんフィニッシュは浅田さんと男性陣が一緒になって拳を胸に当てながら頭を後ろに反らせるあのポーズ!
これには演者も会場も笑顔に包まれていました。
泣きそうになっているひともいましたね。

気がつくと1時間20分ほどが過ぎていて、楽しかったショーもフィナーレへ。
笑顔の演者たちが手を振りながらリンクを回り、それに向かって会場中のお客さんが手のひらを伸ばします。
それが紙吹雪のように閃いて、熱狂がさらに膨らんで行くようでした。
私の頭のなかで『I love you baby』が流れていたのは内緒です。

それにしても本当にあっという間でした。
一炊の夢とでもいいましょうか、演者たちが幕のなかに帰って行っても終わったことが信じられず、まだ続くんじゃないかと会場の手拍子は鳴りやみません。
私などはアンコールを求めるリズムになっていましたね。
すると、それに応えるように勢いよくリンクインしてきたのは浅田真央!
なにをするかと思ったら、3Loの跳び直し。よほど悔しかったのでしょう。
しかし、またしてもパンク!
本人もそうですけど、見守っていた出演陣もこれには苦笑い。
それでも浅田さんは諦めず、泣きのもう一回を所望すると、今度は決めた!やったああ!会場も大笑いで大盛り上がり!
頑固で諦めが悪い、これぞ浅田真央だ!

いやあ、終わった、本当に終わりです(私と相方の夏は早くも終わりました)。
今年から始まったサンクスツアーでしたから、どんな感じになるかと思いましたけど、とても満足度の高いショーでしたね。
普通のアイスショーに比べ、照明や演出はちょっと手作り感がありましたし、DJなんかもいないので進行も淡々としていましたから、華やかさには欠けていたかもしれません。
しかし、稀代のスケーターでありエンターテイナーである浅田真央がそこにいて、姉の舞さんと盟友の無良くんがしっかりそれを支え、浅田さんの考えに共鳴したスケーターたちが全力かつ真摯に役割をこなしてゆくことで、望外に完成度の高いショーになっていたと思います。
おそらく、通常のショーに比べて練習期間がかなり長いのではないでしょうか。
”チーム真央”の連携はワールドクラスでした。

そしてなんといっても浅田真央の演技です。
昨季に見えた”今後への迷い”はもうありません。
自ら振り付けを手掛けているせいもあるのか、その滑りはどこまでも自由闊達で、前を向くエネルギーに溢れていました。
浅田さんがいま心の底からスケートを楽しんでいることが、観ているこっちにも真っ直ぐ伝わってきます。
私も浅田さんの笑顔が本当に嬉しいです。幸せな気分です。

このサンクスツアーのHPには「浅田真央が全国に感謝を届けます」とありますが、来場するひとのほとんどは”ファンが浅田真央に感謝を伝える”ためのツアーだと勘違いしているかもしれません。
…でも、正しいんじゃないでしょうか。
絶対にそうだと思います。
観終ったいま、私の心は「ありがとう!」を叫んでいます。
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浅田真央サンクスツアーin軽井沢(中)

(続きです。)
「真央パートが多い」という噂通り、早着替えを終えた浅田さんが扮するはスティックとシルクハットの『踊るリッツの夜』。
身体だけではなく、表情もコロコロとよく動いて、それ観ているお客さんもつられて笑顔に。
これももまた浅田真央の世界。
佐藤信夫コーチは浅田真央を「感性くすぐる」と評していましたけど、彼女ほど自分の気持ちや思いを観客と共有できるスケーターを私は知りません。

『月の光』は舞さんを扇の要とする女性群舞。
互いにシンクロする部分だけではなく、交差するような場面もあって、息もよく合っていました。
合間のVTRでは浅田さんがこのサンクスツアーを立ち上げた動機を語ったり、メンバーのオーディションを行う様子が流されていましたけど、野辺山で事前合宿を行ったり、通常のアイスショーに比べて練習期間は随分長めのようでした。
浅田さんによるという群舞の振り付けもかなり凝っていたので、演者の方々も大変だったでしょうねえ。

そしてこの日、度肝を抜かれたのが浅田真央の『チェロスイート』。
ツイズルを始めとしたターンとスピンのみで構成されたこの斬新なエキシビションは、そのシンプルでパワフルな滑りがチェロの重低音と相まって凄まじい迫力でした。
乱暴な表現をすればヘビー級ボクサーの無呼吸ラッシュといっていいでしょう。
そのラッシュを浴びる観客が苦悶の表情ではなく、恍惚とした表情を浮かべているところがスイート。
それにしてもボディバランスに一糸の乱れもなく、最後までパワーが落ちないどころか加速してゆくようなのですから、浅田真央というスケーターはいったどれほどの排気量があるのでしょう。
他の出演者もよく滑り込んでいるのがわかりましたけど、やっぱり最も滑り込んでいたのは浅田さんでしたね。

このツアーは浅田真央が過去に使ったプログラムをアレンジしているので、浅田さんの現役時代をファンとともに振り返るという意味合いもあるわけですけど、そのなかでも私は『仮面舞踏会』を聞くと本当に胸が苦しくなるんです。
この日は男女の群舞の舞踏会だったのでどうにかなりましたけど、あそこに浅田さんがひとりで割って入ってきてステップを踏んだら、抑えが利かなかったかもしれません。
『仮面舞踏会』は華やかな舞踏会と、その裏側で繰り広げられる陰謀を対比させて描いた戯曲ですけど、あの頃の浅田真央は陰謀の泥沼に咲く一輪の蓮の花のようでした。

そんなことを思い出していると、目の前には大人になった浅田真央が。
白い着物は羽のように袖が長く、裾が”お引きずり”のようになっていて、帯は前結びの一夜妻スタイル。
”蝶”の模様があしらわれていることでもわかるようにもちろんこれは『蝶々夫人』。
海軍士官役はエルネスト・マルティネスくん。西洋人(スペイン人)の彼を雇用した意味はここにあった!
それにしても浅田さんの蝶々夫人の美しいこと。
指先やつま先まで感情がのった演技、か細い運命の糸の上をなぞるがごとく繊細な滑り。
それでいて抑え切れない気持ちが溢れだしたときの勢いは狭いリンクを押し広げるかのよう。
ひらひらと舞うような衣装も素敵でしたね。
あの波乱万丈の現役生活を経て、浅田真央は美しく強い大人の女性になったのです。

そしてひとりリンクに入ってきた無良崇人の衣装は赤と黒。
曲はもちろん『鐘』。
これもまた我々の心を大きく揺さぶる曲です。
無良くんは彼らしいどっしりとした滑りで”大きな胎動”を表現し、代名詞のでっかい3A、3A+2Tも決めて喝采を浴びていました。
この『鐘』を浅田真央以外が滑るならば無良くんしかいませんね。素晴らしいキャスティングでした。

このサンクスツアーは、これまでにないコンセプトのアイスショーだけに、日本のスケート界のなかには快く思っていないひともいるかもしれません。
浅田さんもキャストや練習場所の確保で苦労したんじゃないでしょうか。
そんななか、トップスケーターだった無良くんが参加してくれたことで、お客さんに向けた”ショーの格”は確実に担保されたのですから、無良くんの存在は本当に大きかったと思います。
ただ、今後コーチ修行をしながらプロスケーターとしても活動するという無良くんにしたら、”快く思っていないひとたちの目”はかなり気になったに違いありません。
それでもなお浅田真央に協力した無良くんの男気に私は深い感銘を受けました。
ツアーでは脇役に徹して目立つ場面も少ない無良くんですけど、それがまた最高にカッコよかったです。
無良崇人は漢だぜ!
(予想通り長くなってしまったので後編に続きます。)
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浅田真央サンクスツアーin軽井沢(前)

昨2017年4月、その波乱万丈の現役生活を終えた浅田真央。
そこから夏の『THE ICE』を終え、「一度スケートから離れてみよう」とも考えていたという彼女ですが、第2の人生として選んだのはやはり「恋人でもあり、家族でもあり、運命」というスケートでした。
そして発表された具体的な活動が、「今まで応援してくださった方々への感謝を込めて」全国を回る〈浅田真央サンクスツアー〉。
基本コンセプトとしては、やや小さなアイスリンクを会場に、観客との距離が近く、初めてスケートを観るひとも安心できる価格設定のアイスショーとのことです。
感謝を込めたふれ合いの場ということなのでしょう。ショーの(数日)前にはスケート教室も開催されるそうです。

このサンクスショーの企画が春に発表されたとき、私と相方は大変興味を引かれましたが、それと同時に今年の『THE ICE』は開催されない、されても浅田さんは参加しないという確信を持ちましたから、”どこで真央ちゃんに会えばいいんだ!?”という大問題に直面したわけです。
(※THE ICE2018は浅田さん抜きで開催されます。)
そこからすぐに今年の10ヶ所のひとつに地元の長野県が入っていることがわかり、”県民枠”なるチケットの優先獲得権があることもあって、なんとかチケットを入手できましたが、本当に運がよかったとしかいいようがありません。

そして昨日6月2日(土曜)の昼、爽やかな高原の風を感じながら、〈軽井沢風越公園アイスアリーナ〉に行ってきました。
98年の長野五輪でカーリング競技が行われたリンクです。
初めて足を踏み入れた我々は五輪マークにちょっと興奮しましたが、場内をあらためて見渡すと、座席数はリンク内の臨時席も含め目算で1500ほどしかなく、よくチケットが取れたなと、ちょっとゾッとしました…。
駐車場の車のナンバーを見ると長野県のそれが多かったので、県民枠の多さに助けられたかもしれませんね。

1000円(これも安心価格)で購入したパンフレットに載っている出演スケーターは”浅田真央”を筆頭に、姉の舞さん、同級生で盟友の無良崇人くん、ここまでは誰もが知っていますけど、そこからの林渚さん、橋本誠也くん、川原星くん、ガンスフ・マラル・エレデンさん、エルネスト・マルティネスくん、山本まりさん、河内理紗さんは、私などはほとんど存じ上げない方ばかりでした。
出演者たちのSNSなどによれば、浅田さんに共感し、オーディションを経て集った”チーム真央”とのことです。
失礼を承知で書けば、無名スケーターの面々ということになるかもしれませんが、3月からチーム練習を始めていたとのことで、かなり長い期間になりますから、ずいぶん気合の入ったチームですし、期待が高まります。
(※現役はエレデンさん、山本さん、河内さんの3人だけみたいです。)

開演の12時が近づくと、始まりを告げる舞さんのアナウンス(たぶん録音)が流れ、場内が暗転すると、会場は息を呑んだように静まり返ります。
その暗がりのなか、リンクの上にひとりの影がぼんやりと浮かび、音楽とともに証明が照らされると、そこにはイスラムの女性が着るブルカのような衣装のスケーターが。
顔はもちろん体つきもよくわかりませんが、滑り始めるとすぐにみんなが気づく。
その身体の動かし方の癖、スケートの質、間違いなく浅田真央だ!
待ってましたと会場が沸く!
そして踊りが加速するとともにブルカがはがされると、なかから出てきたのはゴールドのスパンコールが眩しい衣装と、それ以上に眩しい笑顔の浅田真央!
地鳴りのような大歓声!

”ふれ合い”のための狭いリンクでは、観客の目の前を『スマイル』の浅田真央が通り過ぎてゆくだけではなく、最前列のロマンスグレーの男性などは握手をしてもらう幸運にも巡り合え、会場は早くも興奮の坩堝。
私と相方はリンク席ではなかったので本気で嫉妬。
そこから同じような衣装を着た出演者たちが次々とリンクインし、華やかなショーの始まりです!
(※記憶を頼りに書いていますので、プログラムの順番など、間違いがあってもご容赦を。)

このサンクスツアーは浅田さんが過去に使った競技プログラムやエキシビションを本人がアレンジするだけではなく、舞さんが『シェヘラザード』を演じたり、『月の光』を舞さんが中心となった女性陣の群舞にしたりと、まさに”浅田真央を堪能するショー”。
しかし、出演陣の個性が埋没しているわけではなく、ひとりひとりがなくてはならないピースとなっていましたし、なにより出演陣がみな浅田真央に惚れ込み、このツアーに参加できている喜びに溢れているのが印象的でした。

なかでも舞さんの気合の入り方は半端ではなく、コンディションは例年の『THE ICE』以上に仕上がっていて、『シェヘラザード』はうっとりするほど綺麗でしたし、群舞でのリーダーシップも素晴らしかったです。
スパイラルの軸も安定、2Aもしっかり跳んでいたのも本気度の証左でしたね。
現役時代の舞さんはリンクの上でどこかおどおどしていましたけど、そこから色んな経験を積んできたのか、いまは演技も堂々としていて、彼女が本当に才能のあるスケーターだということがよくわかります
このショーは浅田さんのプログラムの合間を群舞とVTRで繋ぐ形式なので、舞さんは頼りになる縁の下の力持ちでしたし、偉大な妹を助ける偉大な姉御でした。
(めちゃくちゃ長くなりそうなので後編に続きます。中編になるかも…。)
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西野ジャパンは年功序列ではなく

5月31日(2018年)に発表されたロシアW杯メンバー23人は、その主力が4年前のブラジルW杯メンバーとほぼ同じということもあって、平均年齢が28.3歳という過去最高齢となり、30代も過去最多の8人でした。
有名解説者のセルジオ越後氏などはそのことに批判的で、「年功序列」「部活的」などのキャッチ―な言葉をコラムに並べ、その影響からかSNSやメディアの一部では西野ジャパンは”年功序列ジャパン”などと呼ばれているようです。
さらに、このあだ名に立腹した長友佑都がツイッターで「年齢で物事判断する人はサッカー知らない人」とつぶやき、これが火に油を注いだようになって”年功序列ジャパン”の認知度が広まっているのは皮肉としかいいようがありません。

また、一部のスポーツライターなどは、「西野朗監督はハリルホジッチ前監督の申し子だった若手を切って、実績のあるベテランを登用した」と書いて、ハリルホジッチ解任への批判の材料にも使っていますよね。
26人から23人に絞られた際に落選した3人、浅野拓磨が23歳、三竿健斗が22歳、井手口陽介が21歳なのでそれもあながち間違いではないのかもしれませんが、はたして”ハリルの代表チームならもっと若かった”のでしょうか?

ちなみに4年前の平均年齢は26.8歳。それまでの最高齢は南アフリカ大会の27.8歳なので、実は過去の代表と比べて今回がそんなに高齢というわけではありません。
主力に何度もW杯に出場している30代が多いのでなんとなくそう見えるのでしょう。
しかもここに面白いデータがあって、昨年3月に始まったアジア最終予選の初戦と2戦目にハリルが選んだ25人の平均年齢は27.6歳なんです。
そこから単純に14ヶ月を足せば、西野監督が選んだメンバーの平均年齢を軽く超えてしまいます。
もちろん、予選中には若手の台頭もある程度ありましたし、ハリルが選ぶ最終メンバーはもう少し若くなった可能性もありますが、ハリル時代からの主力である川島永嗣、長谷部誠、槙野智章、長友は30代ですし、吉田麻也、酒井宏樹、大迫勇也、山口蛍も20代後半なのですから、そんなには変わらないはずです。

しかも、落選した若手3人もハリル時代にレギュラーを確固たるものにしていたわけではないんです。
浅野と井手口などは所属クラブでほとんで試合に出ていないのですから、ハリルがもし監督を続けていたとしても選んだかどうかは甚だ疑問が残ります。
ハリルが重用した真のハリルチルドレンである原口元気も27歳なのですから、ハリルが若手志向だったとも思えません。

今回の西野朗監督の代表選考で問題にすべきは年齢ではなくコンディションや試合勘です。
具体的に名前を挙げればここ数ヶ月試合に出ていない岡崎慎司と香川真司の2人を選んだことでしょう。
シーズン終盤に右大腿を痛め、代表合宿でも全体練習に加われない乾貴士の状態も未知数です。
西野監督は発表記者会見で「トップパフォーマンスを大舞台で出してほしい」と語っていましたが、かなりの矛盾を感じます。

この3人というのはアジア予選で主力を担っていたわけではないので、替えの利かない選手ではありませんし、日本代表を応援しているひとならば、この3人の代わりとして久保裕也、中島翔哉、森岡亮太の名前くらいはすぐに挙がるはずです。
久保らは所属クラブでシーズン終了までしっかり試合に出ているので、コンディションも試合勘もまったく問題ありません。
(※盛岡27歳、久保24歳、中島23歳なので平均年齢もけっこう若返ります。)

私も長友と同じく、年齢に対する批判というのは間違っていると考えています。
むしろ日本のサッカーファンはベテラン勢を脅かすだけのチカラがある若手が少ないのを嘆くべきです。
香川や長友、酒井らは若い頃にドイツやイタリアといった大きなリーグでポジションを得ましたが、いまの若手はそれが出来ていないのですからね。
むろん、やや実力が劣っていたとしても、状態の悪いベテランよりも状態の優れた若手がいいのはいうまでもありませんが。

繰り返しますが、問題は年齢ではなく”状態”です。
私は一部で起きている”年齢批判”は”状態批判”の矛先をそらすためではないかと勘ぐっています。
もし状態批判が起きたら、長友はツイッターでどういう反応をするでしょう?
本人は壮行試合でも絶好調という感じでしたけど、長年の盟友たちの現状を見たら、無言になってしまうかもしれませんね。
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